2019-01-01から1年間の記事一覧
昔の日本はもっと情があった。今は観念で生きている。そういうことがあちこちに散りばめられているエッセイだった。 昔の日本は知らないが、もっと人間関係が実感として繋がっていたのだろうと思う。だからこそ、最後の一歩を踏み出すのを躊躇い、踏みとどま…
概要 2011年5月に初版発行。 【はじめに】 "困難な状況の中でも生き抜く華僑のノウハウを皆さんに紹介していきます" 【プロローグ】 "本書では、そんな華僑のノウハウの一端を、宋文洲という一人の人間の体験を通した形ではありますが、できる限り伝えていき…
佐藤愛子さんのエッセイ集。 2000年3月に刊行されたものだが、初出一覧を見ると1994年から1999年に出されている。 今から20年以上前のものだが、この頃問題だったことが今はもっと深刻になってきているように思う。 例えば、目先の問題をとりあえず解決させ…
表題作含む伝奇、SF、ホラーの7つの短編集である。 各短編はそれぞれ独立して話だが繋がっている。 「鏡台」は短い話だが、じわじわと怖い。 鏡台を天眼鏡で見ることで化け物たちの世界が見える。 ちなみに天眼鏡とは、 「《人相見が使って、運命など普通に…